2026年時点における平壌・柳京ホテルの現在は、「営業中のホテル」ではなく「国家規模のLEDプロパガンダタワー」という特異な立ち位置にあります。かつてコンクリート剥き出しのまま放置されていた異様な外観は、2010年代初頭の外壁ガラス工事によって近代的な姿へと刷新されました。さらに2018年以降、タワーの片面全体に10万個以上のLEDライトが配備されたことで、夜間には巨大なイルミネーションショーが繰り広げられています。
平壌を訪れた旅行関係者や外交筋の報告によると、日没後の柳京ホテルの壁面には、北朝鮮の国旗や政治スローガン、ミサイル発射を描いたアニメーションなどが鮮やかに投影されています。しかし、その華やかな柳京ホテルのイルミネーションとは対照的に、建物内部に宿泊客が立ち入る気配は一切ありません。エントランス周辺は封鎖され、地上105階・高さ330メートルの巨体は、夜の平壌で最大の「光る看板」として威圧感を放ち続けています。