結局のところ、創作における模倣とは何なのか。この問いに対する明確な答えは、今なお出ていない。音楽の歴史は模倣の歴史でもある。ビートルズもローリング・ストーンズも、黒人音楽のコピーからスタートした。境界線を分けるのは、法的なクリアランス(権利処理)の有無と、そこに「新たな批評性やオリジナリティ」が加わっているかどうかだ。
ORANGE RANGEの場合、法的処理の甘さが致命的であったことは否めない。しかし、彼らが提示した「底抜けに明るい沖縄の夏」というビジュアルイメージと、3MCが織りなす独特の掛け合いは、誰にも真似できない彼らだけのオリジナルだった。だからこそ、多くのリスナーは「似ている」と知りつつも、彼らの音楽に身体を揺らしたのだ。