彼女の名を全国区へと一気に押し上げた最大の契機は、国民的アニメ『名探偵コナン』とのタイアップだった。15代目エンディングテーマに抜擢されたデビュー曲「無色」は、毎週土曜の夕方、お茶の間のテレビ画面を通じて全国に届けられた。アニメが持つミステリアスな空気感と共鳴しながらも、どこか聴く者の胸をざわつかせる独特のメロディラインが強烈なインプリントを残した。
「白と黒の間に何があるの?」と問いかけるような象徴的フレーズ。子ども向けアニメの枠組みを軽々と踏み越えた重厚な感情表現は、当時の中高生を中心に強い中毒性を生み出す。同シングルはオリコン初登場5位を獲得。彗星のようなデビュー劇は、2000年代ポップス史における鮮烈な1ページとなった。