当時のメディア環境は今とは一線を画していた。金曜日の朝、駅の売店に並ぶ写真週刊誌の表紙。それが世間の会話を支配する時代だった。プライベートの境界線は曖昧で、芸能人の私生活は過激なアングルで暴かれ続けた。隠し撮りされた一枚の写真が、一瞬にしてタレントのキャリアを左右する。まさに狂乱の時代と言っていい。
その猛威の渦中に置かれたのが彼らだった。ファックス一台でテレビ局に送られる事務所のコメント、ワイドショーが連日繰り返す再現ドラマ。視聴者はそれを貪るように消費した。メディアが作り出したドラマに、世間全体が没入していたのだ。