仁風林をめぐるスキャンダルで最も厳しく追及されたのが、「政界ルートの詳細まとめ」に代表される政治家・官僚への過剰接待疑惑です。当時、パソナグループの取締役会長を務めていた元経済財政担当大臣の竹中平蔵氏の存在が、疑惑の核心としてクローズアップされました。
竹中氏は小泉構造改革以降、労働市場の規制緩和を強力に推し進めてきた中心人物です。その竹中氏が会長を務める企業が、政界の有力者を豪華サロンで接待していた構図は、「規制緩和によって利益を得る民間企業が、政策決定権を持つ政治家を囲い込んでいたのではないか」という利益相反の疑念を強く抱かせました。
当時メディアで取り沙汰された参加者・メンバー一覧には、自民党の大物議員から野党の幹部、さらには霞が関の高級官僚に至るまで、錚々たる名前が並んでいました。主な顔ぶれとして取り沙汰された政治家には、以下のような要職経験者が含まれています。
- 自民党有力議員:元首相、官房長官経験者、厚生労働大臣経験者、経済産業関係の重鎮など
- 野党幹部:旧民主党系の代表・幹事長経験者
- 中央省庁幹部:労働行政や経済政策に深く関与する審議官クラスの官僚
接待を受けた政治家たちは「単なる勉強会や食事会に招かれただけ」「会費は支払っていた」と弁明を重ねましたが、労働者派遣法の改正などをめぐる国会論戦の中で、仁風林における政治工作疑惑は野党から激しく追及されることとなりました。