高い機能性を持つシューズであるがゆえに、ネット上には時に誇大な期待や誤解が蔓延することがあります。情報に惑わされて購入後に落胆しないために、知っておくべき盲点と真実を明らかにします。
最も蔓延している誤解は、「パザパを履けば、すでに曲がってしまった親指の骨が元通りに治る」というものです。明確にしておくべき事実として、靴は医療器具や外科手術の代わりにはなりません。パザパの靴が果たす役割は、痛みの原因となる摩擦や圧迫を排除し、アーチサポートによってこれ以上の変形の進行を食い止め、痛みのない正しい歩行姿勢を維持させることにあります。骨の変形そのものを元に戻すわけではないという認識を持つことが肝要です。
もう一つの盲点は、通販サイトで「普段の靴と同じサイズ」を試着なしで購入してしまうリスクです。外反母趾の人は、痛みを避けようとして無意識に大きすぎるサイズ(本来23.5cmの人が24.5cmを買うなど)を選びがちです。しかし、パザパのように人間工学に基づいて作られた靴でオーバーサイズを選ぶと、インソールのアーチ頂点が実際の土踏まずの位置とズレてしまい、かえって足裏を痛める原因になります。初めの1足は、必ず対面で計測を受けられる実店舗で試着することが失敗を防ぐ鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
健康靴の専門家およびフットケアの観点から導き出される、パザパを選ぶべき人と他の選択肢を検討すべき人の明確な線引きは以下の通りです。
【選んで間違いのない人】
- 外反母趾、内反小趾、扁平足、モートン病など、足の変形や慢性的な痛みに悩んでいる人
- 立ち仕事や長距離の歩行が多く、夕方になると足裏やかかとが痛くて歩けなくなる人
- 一時的な流行よりも、上質な革靴をソール修理しながら5年、10年と愛用したい人
- 専門スタッフに足のサイズを正確に測ってもらい、納得のいく1足を見つけたい人
【慎重な検討、または見送りが推奨される人】
- 1万円前後の低予算で履きつぶす靴を探している人
- 華奢なピンヒールや、先のとがったポインテッドトゥなど、見た目の細身感を最優先したい人
- 実店舗に足を運ぶ時間がなく、通販で試着もせずに直感だけで注文しようとしている人