ドロシーたちの長い旅の末、偉大なる詐欺師オズ大王から授けられたのは、おがくずを詰めた絹のハート飾りでした。もちろん医学的な心臓ではありませんが、それを胸に収めたことでニックは「自分は心を取り戻した」という絶対の確信を得ます。
気になる彼の結末ですが、西の悪い魔女を退治した功績を称えられ、魔女の支配から解放されたウィンキー(西の国)の住民たちから熱望され、西の国の皇帝として推戴されることになります。
さらに後の続編小説『オズのブリキの木こり』では、過去に置き去りにしてしまったかつての婚約者を探す旅に出るなど、彼の物語はエメラルドの都を旅立った後も長く紡がれていきました。