『ラヴ・イズ・オーヴァー』は、ジャンルや性別を問わず数多くのトップアーティストにカバーされ、歌い手ごとに異なる魅力を放ってきました。その中でも特に語り継がれる名演をピックアップします。
■ やしきたかじん(男の哀愁と泥臭い情念)
関西のカリスマとして絶大な人気を誇ったやしきたかじんによるカバーは、男性目線からの切なさを極限まで引き出した名演として名高い逸品です。彼の持ち味であるハスキーで艶のあるボーカルが、夜の街に生きる男の孤独とやせ我慢を見事に表現し、原曲とはまた違った骨太なドラマを生み出しました。
■ 徳永英明(透明感と繊細なウィスパーボイス)
名企画カバーアルバム『VOCALIST』シリーズで披露された徳永英明のバージョンは、楽曲の持つピュアな美しさを前面に押し出しました。ハイトーンのウィスパーボイスで丁寧に紡がれる言葉は、聴く者の心の傷にそっと寄り添うようなヒーリング効果をもたらし、若い世代に楽曲の素晴らしさを再発見させる契機となりました。
■ つるの剛士(ストレートで魂を揺さぶるエモーション)
カバーアルバム『つるのおと』等で熱唱したつるの剛士は、飾らないストレートな感情表現で楽曲に新たな生命を吹き込みました。サビで爆発する圧倒的な声量とひたむきな歌声は、別れの切なさを乗り越えて前へ進もうとする力強さを鮮烈に描き出しています。
その他にも、美空ひばり、テレサ・テン、八代亜紀、JUJU、Ms.OOJAなど、錚々たるボーカリストが本作をレパートリーに加えており、それぞれの解釈が楽曲の多面的な魅力を証明し続けています。