法医学の現場において、「オナニー中の死亡」として記録されるケースの圧倒的多数を占めているのが、オートエロティック・アスフィクシア(自己絞首性窒息死)と呼ばれる事故です。
脳を一時的な低酸素状態に置くことで性的快感が増幅するという誤った知識から、首にロープやベルトを巻きつけたり、ビニール袋をかぶったりして自慰行為に及ぶ行為を指します。意識を失う寸前で緩めるつもりであっても、脳の酸素が断たれるとわずか数秒で意識を喪失します。
脱力した身体の重みでさらに首が絞まり、自力で拘束を解くことができずにそのまま窒息死に至るのです。国内外を問わず、毎年多くの若者や大人がこの悲惨な事故で命を落としており、遺族にとっても計り知れないトラウマを残します。
また、家庭用品や電化製品、ガラス瓶などを直腸や尿道に挿入し、体内で破損・迷入して腸穿孔や敗血症性ショックを引き起こす重大事故も報告されています。快感を追求するあまり、生命維持を脅かす行為に手を染めることは極めて危険です。