VTuber業界を牽引するカバー株式会社やANYCOLOR株式会社にとっても、ファンの感情管理とIP価値の防衛は極めて切実な経営課題となっている。株式市場からの厳しい視線に晒される中、ファンの過剰な愛情が時としてアンチ化し、運営やタレントへ牙をむくリスクは無視できない。
両社ともに法的措置を含めた中傷対策を強化しているが、システムや規約だけでは「丁寧な言葉で叩く」という巧妙な攻撃を防ぎきれないのが実情だ。応援と執着、寄り添いと干渉——その境界線が曖昧になったとき、企業は大きなガバナンスの試練を迎えることになる。