一橋大学には、主に新入生を中心とした初夏の「KODA祭」と、秋に国立キャンパス全体で開催される大規模な「一橋祭(いっきょうさい)」という2大イベントがあります。これらの学園祭の歴史を振り返っても、いわゆる「大学公認の王道ミスコン」が目玉企画として据えられた例はほぼ見当たりません。
過去には、有志によるパロディ企画やお笑い要素を含んだステージイベント、あるいは男装・女装コンテストのような内輪のレクリエーション企画が単発で試みられた時期もありました。しかし、現在多くの大学で見られるような、プロの手による撮影やSNSでの過激な投票合戦を伴うミスターコン・ミスコン企画へと発展することはありませんでした。
一橋祭の魅力は、著名な学者や文化人、ビジネス界のトップを招いたハイレベルな講演会、各ゼミナールによる研究発表、質の高い模擬店などにあります。知的好奇心と学生の主体的発信を重んじる学園祭のDNAが、ルッキズム的なコンテストを自然と排除してきた経緯があります。