かつて日本の学生野球界では、アイブラックは「華美な装飾」「威圧的なパフォーマンス」と見なされ、長らく公式戦での使用が厳しく制限されていました。
転機となったのは、近年の地球温暖化に伴う猛暑と紫外線リスクへの対策強化です。日本高等学校野球連盟(高野連)は選手の健康管理と安全確保を最優先に掲げ、用具規定を段階的に見直しました。その結果、熱中症・紫外線対策およびプレー中の事故防止を目的としたアイブラックの使用が正式に容認されています。
甲子園大会や地方予選での着用には、以下のようなルールが定められています。
- 無地であること:メーカーロゴ、文字、国旗、スローガンなどのプリントが入ったものは不可(完全なブラック無地のみ)。
- 形状の制限:目の下を覆う標準的な楕円・長方形サイズであること(頬全体を覆うような過度な装飾貼りは禁止)。
- 事前の確認:大会規程や審判団の判断により、試合前のメンバー表交換時に申告・確認を求められる場合がある。
小学生や中学生の少年野球でも、指導者や保護者の間で「子どもの目を紫外線と強い光から守るギア」としての認識が定着し、サングラスが苦手なジュニア層を中心に導入が急速に進んでいます。