ブラジリアン柔術や総合格闘技の道場で指導される絞め技の技術体系は、極めて緻密な物理法則と解剖学に基づいています。腕力だけに頼った絞め技は相手に抵抗されやすく、スタミナを消耗するだけで容易に極まりません。
実戦において技を完成させるための格闘技における絞め技のコツは、以下の手順に集約されます。
第一に、相手の背後を完全に制する「バックマウントポジション」または「バックコントロール」を確立し、両足のフックで相手の骨盤をコントロールして逃げ道を塞ぎます。第二に、絞め手を相手の首の奥深くまで滑り込ませ、相手の喉仏が自身の肘の関節の内側にぴったりと収まるポジションを作ります。
仕上げのクラッチでは、絞める側の手で自身の反対側の力こぶ(上腕二頭筋)を掴み、空いたもう一方の手を相手の後頭部に差し込みます。最後に腕の力で締め付けるのではなく、「自分の胸を張り、背筋を使って相手の首を自身の胸板へと引き寄せる」ことで、隙間のない完璧な頸動脈の圧迫が完成します。