既婚者専用サービスに登録する動機は、外から想像されるほど単純ではありません。取材班が実施したヒアリング調査では、「家庭を壊す意思は全くない」と前置きした上で登録しているユーザーが全体の約8割を占めるというデータが得られました。
家庭内での役割(夫・妻、父・母)に縛られ、一人の人間として認められる機会を失った人々が、家庭の外に精神的な拠り所を求めています。日常の些細な愚痴を言い合える友達作りや日々の相談相手を欲する声は非常に多く、男女問わず「承認欲求の回復」が大きな引き金となっています。
また、肉体関係を前提とせず互いの家庭を尊重し合いながら精神的な絆を育む「セカンドパートナー作り」という価値観も定着しつつあります。結婚生活の破綻を望んでいるわけではないからこそ、同じ境遇やルールを共有できる同世代の既婚者同士が引き寄せられているのが、利用者が集まる理由とその真相です。