誕生の瞬間を振り返ってみよう。1985年に開催された国際科学技術博覧会(つくば万博 EXPO'85。そのシンボルとして彗星のように現れたのが、当時愛知県立芸術大学の学生だった門倉弘(愛知県立芸術大学在学)氏によるデザイン案だった。全国から寄せられた約2万点におよぶ公募の中から選ばれたこの星型マスコットは、誕生当時から異彩を放っていた。
さらに語り継ぐべきは、日本アニメ界の巨匠との関わりだ。万博の総合プロデューサーを務めた手塚治虫氏をはじめとする当時のクリエイター陣が、その造形に深い愛着を寄せたという。単なる企業キャラクターではなく、未来への希望や宇宙へのロマンを託された存在。科学技術の進歩と人間の温もりを結びつける架け橋として、コスモ星丸は産声をあげたのだった。