筋肉美が一般化した最大の起爆剤は、著名人たちのオープンな発信と劇的なビフォーアフターの公開でした。芸能界では、菜々緒さんや中村アンさん、田中みな実さんといったトップスターたちがハードなウエイトトレーニング風景をSNSで公開したことを皮切りに、「美人はジムで作られる」という共通認識が定着しました。
かつてプロレスラーやアイドルとして活躍し、見事なマッスルボディで社会現象を巻き起こした才木玲佳さんのように、競技としての筋肉美を追求したのちに新たな自己表現を確立した事例も記憶に新しいところです。また、2016年のサマースタイルアワード優勝や韓国WBC Fitnessでの入賞歴を持つ渋谷美穂選手をはじめとするフィットネスモデルたちは、自身の体型変化(ビフォーアフター)を包み隠さず発信することで多くのフォロワーの背中を押してきました。
話題を集めた彼女たちの「筋肉女子 現在」を追跡すると、単にインフルエンサーとして露出を増やすだけでなく、自らパーソナルジムを開業したり、女性専用のトレーニングウェアやサプリメントブランドを立ち上げるなど、フィットネスカルチャーの牽引役・起業家として経済的成功を収めるケースが相次いでいます。鍛え上げた肉体は、自己ブランディングとキャリア形成における強力な武器へと進化を遂げました。