購入検討時に最も比較されるのが、絶対王者であるスーパーハイトワゴン「N-BOX」です。両者の性格は大きく異なり、安易に選ぶと後悔につながります。
最大の違いはドアの構造です。N-BOXが電動スライドドアを採用しているのに対し、N-WGNは一般的なヒンジドア(横開きドア)を採用しています。狭い駐車場での乗り降りや小さな子どものチャイルドシート乗降ではスライドドアが圧倒的に有利です。一方で、ヒンジドアのN-WGNは車体重量が約100kg軽く、剛性が高いため走りの質感と燃費で勝るというメリットがあります。
荷室の積載性に関しても明確な設計思想の違いがあります。Nワゴン独自の荷室使い勝手を支えているのが、上下2段に仕切れる「2段ラックモード」です。備え付けのボードを使えば、上段にスーパーの買い物袋、下段に普段使いの荷物といったスマートな積み分けが可能です。しかし、背の高い観葉植物や大型家具を日常的に積むような使い方では、天井の高いN-BOXに軍配が上がります。
見落としがちなのが将来の下取り価格です。中古車市場における人気は依然としてスライドドア軽に集中しており、N-WGNのリセールバリュー下落率はN-BOXに比べてやや大きくなる傾向があります。3〜5年周期で乗り換えて高額売却を狙うライフプランを描いている場合、残価率の差で後悔するリスクがある点は頭に入れておくべきです。