スタジオジブリの宮崎駿監督が手がけた名作『天空の城ラピュタ』は、壮大なスケールで描かれるSF冒険ファンタジーであると同時に、人間の過剰な欲望と文明の傲慢に対する強い警鐘を含んでいる。
この物語において、主人公のパズーやシータが自然との調和や人間の絆を象徴する存在であるならば、彼は「テクノロジーの力を過信し、世界をコントロールできると錯覚した人間の愚かさ」を全身で体現する存在だ。巨大な飛行石のエネルギーや天空の城が秘める大量破壊兵器を前に高笑いする姿は、科学技術の制御不能な暴力性に魅せられた人間の脆さを痛烈に浮き彫りにしている。