スターバックスの直近の業績推移を見ると、社会環境の変化をものともせず力強い成長を維持しています。スターバックスジャパンの最新業績では、売上高が3,000億円の大台を突破し、過去最高水準を更新し続けています。
米スターバックス本社のグローバル展開におけるスターバックス世界売上ランキングにおいても、日本市場の存在感は際立っています。米国、中国に次ぐ世界第3位の市場規模を誇り、とりわけ店舗あたりの採算性とブランドロイヤルティの高さにおいては世界最高峰のクオリティを維持しています。
なぜスタバは高い客単価を維持しながら利益を出し続けられるのか。スタバの客単価が高い理由と利益率の評判には3つの明確な構造があります。
第一に、「パーソナライゼーション(カスタマイズ)」の定着です。ミルクの変更(+55円)、シロップ追加(+55円)、エスプレッソショット追加(+55円)など、50円単位のトッピングを顧客自身が好んで追加するため、注文単価が自然と引き上がります。
第二に、モバイルオーダー&ペイとリワードプログラムのシナジーです。アプリ経由での事前注文が定着したことで、レジの行列ストレスを解消しつつ客数を最大化。さらに購入額に応じてスター(ポイント)が貯まる仕組みにより、高頻度利用者の流出を完全に防いでいます。
第三に、直営店展開による高品質なブランド管理と高粗利な物販です。国内店舗の大半を直営で運営することでブランドイメージを均一に保ち、タンブラー、マグカップ、コーヒー豆といった原価率を抑えやすいオリジナルグッズの売上が全体の利益率を強力に底上げしています。その結果、営業利益率は飲食チェーンとしては極めて高い10%台前半を堅調に維持しています。