ポケモンの原風景であるカントー地方の歴史と経緯を語る上で欠かせないのが、1996年2月27日に産声をあげた初代『ポケットモンスター 赤・緑』です。通信ケーブルを用いたポケモン交換や対戦という画期的なシステムとともに提示されたこの地方は、ゲームフリークの開発陣が数年もの歳月をかけて練り上げた緻密な世界観の上に成り立っていました。
主人公がマサラタウンの研究所でオーキド博士から最初のパートナーを託され、8つのジムバッジを集めてポケモンリーグ制覇を目指すという基本フォーマットは、まさにこのカントー地方で確立された王道の冒険譚です。
カントー地方は時代とともにグラフィックやシステムを進化させ、幾度となく再訪されてきました。1999年の『ポケットモンスター 金・銀』ではクリア後のサプライズマップとして3年後の姿が描かれ、2004年にはゲームボーイアドバンスで『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』として初のリメイクを果たします。さらに2018年には、Nintendo Switch向けに『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』が登場し、現代的な3Dグラフィックと直感的な操作感で往年の名作が再構築されました。
現在に至るまで、カントー地方のリメイクや最新情報が発表されるたびに世界中のコミュニティが沸き立つのは、すべてのポケモンファンにとってこの地が「帰るべき原点」であり続けている証拠です。