キキの相棒である黒猫ジジを演じたのは佐久間レイ。愛らしくもちょっぴり生意気なジジの声は、キキの少女時代の「もう一人の自分」としての役割を見事に果たしています。物語終盤、ジジの言葉が聞こえなくなる演出には「魔力が弱まった」だけでなく「キキが大人になり、内なる存在に頼る必要がなくなったから」という深い解釈が存在しますが、佐久間レイの愛くるしいボイスがあったからこそ、その変化が切なく胸に響きます。
一方、空に憧れる少年トンボ役を務めた山口勝平は、当時まだ若手でありながら持ち前の爽やかさと真っ直ぐなエネルギーを発揮。少年特有の不器用さと熱意をハキハキとした声のトーンで見事に表現し、作品に軽快なリズムをもたらしました。