東京都立墨東病院の最大の強みは、極めて高い稼働率を誇る救命救急センターと強固なER体制にあります。重度の熱傷、多発外傷、急性心筋梗塞、脳卒中など生命の危機に瀕した患者を常時受け入れる第3次救急医療機関として指定されており、屋上ヘリポートを活用したドクターヘリの受入実績も都内トップクラスです。
現場取材や利用者の声を分析すると、「墨東のERスタッフの迅速な初期対応で一命を取り留めた」「深夜の重篤な発作時にも複数科が即座に連携してくれた」という医療技術に対する圧倒的な信頼が寄せられています。特に、身体疾患と精神疾患が合併したケースに対応する墨東病院の精神科救急は、対応可能な医療機関が限られる首都圏東部において極めて貴重なセーフティネットとして機能しています。
一方で、軽症患者が夜間救急に集中した場合、トリアージ(緊急度判定)によって重症患者の治療が最優先されるため、軽症・中等症の待機時間が長引く傾向があります。「救命の砦」としての機能を維持するため、地域の初期救急クリニックとの役割分担が進められています。