明大中野の入試を語る上で欠かせないのが、実質倍率の高さとシビアな合格最低点の推移です。表面的な倍率だけでなく、受験者層の厚みを把握しなければ合格ラインは見えてきません。
中学入試の第1回(2月2日)は募集定員約160名に対して実質倍率が2.4〜2.8倍程度で推移しますが、問題は2月4日の第2回入試です。募集枠が約40名と絞られる中に、2月1日〜3日の早慶付属校や明大明治・立教池袋の不合格者が雪崩れ込むため、実質倍率は4.5〜5.5倍という激戦と化します。
過去の入試結果における合格最低点のデータを精査すると、4教科合計(300点満点:国語100点・算数100点・理科50点・社会50点)において、合格者最低ラインは例年得点率63%〜68%の範囲に集中しています。問題の難易度が平易化した年度には、第2回入試で7割超(210点以上)がボーダーラインになることも珍しくありません。
大手進学塾の入試分析担当者は次のように指摘します。「明大中野の入試問題は奇問・難問こそ少ないものの、算数における精確な計算力とスピード、国語の長文記述を時間内にまとめ上げる処理能力が極めて高く求められます。1問のケアレスミスが命取りになり、上位数点の中に数十人がひしめき合う構造です」。難問奇問対策に時間を費やすよりも、標準問題をノーミスで解き切る基礎体力が、明大中野突破の絶対条件となります。