この怪物マシンを乗りこなしたパイロット、レイ・ザ・バレルの存在を抜きにして機体の真価は語れない。ラウ・ル・クルーゼのクローンとして生まれ、自身の短い寿命と宿命を受け入れながら戦場に立った彼は、ザフト最高評議会議長ギルバート・デュランダルの掲げる「デスティニープラン」の象徴的代弁者でもあった。
冷徹なまでに無駄のない操縦技術と、機体システムとの異常なまでのシンクロ率。彼がコクピットで発揮した集中力は、ドラグーンの追従性をスペック上の上限値を超えた領域へと引き上げた。思想的対立を超えた戦場での静かな叫びが、機体のグレーとレッドのカラーリングに独特の哀切と凄みをまとわせている。