2000年代以降、モデルから女優へ本格的に転身した米倉涼子。彼女の評価を決定づけたのが、テレビ朝日系で放送された超ヒット作『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』だ。日本のテレビドラマ業界において、孤高のフリーランス外科医・大門未知子というキャラクターは空前のハマリ役となった。
「私、失敗しないので」という名フレーズとともに繰り出される圧巻の演技。だが、この医療ドラマへの抜擢には当初、周囲から「モデル出身の彼女に難しい専門用語が飛び交う重厚な役が務まるのか」という懐疑的な声もあったという。彼女はその前評判を跳ね返すべく、寝る間を惜しんで医療用語と手術の手さばきを身体に叩き込んだ。制作現場の度肝を抜くほどの集中力こそが、名作誕生の裏にあった秘密だ。