物語は、閑静な住宅街のアパートで一人暮らしを始めた主人公が、自室のベッドで感じる「違和感」から幕を開けます。時刻は深夜2時過ぎ。部屋の明かりを消して眠りにつこうとした瞬間、カーテンの隙間から規則的な白い光が差し込み、部屋の壁を白く照らし出しました。
最初は車のヘッドライトや外の街灯の反射かと思われたものの、光は数秒おきにチカ、チカとリズミカルに点滅を繰り返します。気になって恐る恐るカーテンを開けた主人公が見たのは、向かいに建つ隣家の2階窓から、自室に向けて真っ直ぐ放たれている発光体でした。
翌日以降も、決まって深夜になると始まる謎の点滅。日中は雨戸が固く閉ざされ、誰が住んでいるのかすら分からない不気味な隣家に対し、主人公の精神は徐々に削られていきます。「盗撮用のカメラのフラッシュではないか」「何か危険な合図を送られているのではないか」という疑念と睡眠不足が重なり、主人公は自ら真相を突き止めるべく記録を取り始める決意を固めます。