このキャスティングをめぐっては、国内映画界の雄である東宝をはじめとする劇場配給大手も早くから熱烈なオファーを提示していた。長年培われた映画のブランド力と全国規模の劇場網を武器に、大作映画の座長としての起用を強く望んでいたのだ。
しかし、決定打となったのは制作環境の自由度と世界同時展開のスピード感だった。劇場公開を主軸に置く従来型ビジネスモデルと、全世界190カ国以上へ一挙配信されるプラットフォーム側の提示条件。クリエイターとしての挑戦を最優先に考えた結果、グローバル展開を掲げる側へ傾いたと見られている。