そもそも、この噂がここまで巨大化した背景には、当時のネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の特異な文化がある。人気漫画『DEATH NOTE』のブームと重なり、誰かが冗談半分で言い出した「彼女のブログはデスノートならぬデスブログだ」という書き込みがすべての発端だった。最初は競馬予想の外れっぷりや、応援したスポーツ選手が敗退するといった、よくある「逆神」扱いに過ぎなかった。
しかし、ネットの集合知は恐ろしい。過去の発言を遡り、こじつけとも思える共通点を見つけ出してはデータベース化していく作業が、有志の手によって急速に進められた。結果として、単なる日常の愚痴や感想が、恐ろしい未来を予言する「呪いの書」へと仕立て上げられていったのだ。