半世紀以上にわたり、アカデミズムの第一線で未知の意識領域を探求し続けているのがバージニア大学知覚研究室だ。同研究室は、厳格な二重盲検法や科学的プロトコルを用い、臨床的な臨死体験や前世記憶とされる現象をデータ化してきた。その厳密なアプローチは、オカルト的な偏見を排し、純粋なデータサイエンスとしての成果を積み上げている。
そして現在、この臨床データと劇的なシナジーを生んでいるのが物理学の「量子脳理論」である。ロジャー・ペンローズ卿やスチュワート・ハメロフ博士らが唱える微小管量子振動モデル(Orch-OR理論)は、脳内の微小管における量子もつれこそが意識の正体であり、肉体が死を迎えても量子情報としての意識は宇宙空間に散逸・存続すると主張する。肉体というハードウェアが壊れても、情報としてのクラウド(意識)は消滅しない——この仮説は、死の概念を根底から塗り替えようとしている。