観光地と住宅街が隣接する金沢特有の地形が、混乱に拍車をかける。特に観光の要所である兼六園周辺道路一帯は、観光客とランナー、そして抜け道を探す地元車両が入り乱れ、毎年異様な緊張感に包まれる。
観光客向けのタクシーは立ち往生し、沿道の飲食店には「予約していたのにたどり着けない」というキャンセル連絡が相次ぐ。さらに深刻なのは、住宅街の奥深くまで入り込む抜け道渋滞だ。住宅地特有の見通しの悪い路地に県外ナンバーの車が迷い込み、住民の歩行すら危険に晒される。生活圏を侵食された住民たちの怒りの矛先は、日を追うごとに鋭さを増している。