かつての豪華絢爛なホテルウエディングから、ゲストとの距離が近いアットホームな結婚式へとトレンドがシフトして久しい。過度な主張を抑え、自然体でゲストをもてなしたいという新郎新婦の心理が、テーブル演出のあり方を大きく変えた。自然素材が持つ不均一な質感や温もりは、人間の心理に安心感をもたらす作用がある。
しかし、自然体を追求するあまり「装飾の引き算」をやり過ぎてしまうケースが後を絶たない。会場の照明や天井高に対して卓上が寂しく見える現象だ。プロのフローリストやプランナーは、自然の不揃いさを巧みに計算し、視覚的な密度を保つ工夫を施している。