首都圏の看板を語るうえで、ネット上で長年議論を呼んでいる2つの大きな疑問があります。「八王子と横浜の看板は何が違うのか?」そして「最近看板が撤去されて減っているのではないか?」という噂です。
まず、神奈川県横浜市緑区(JR鴨居駅前)にある「きぬた歯科」との関係についてですが、これは実の兄弟がそれぞれ独立して経営している別医院です。八王子の院長が兄であるきぬた泰和氏、横浜・鴨居の院長が弟のきぬた久和氏です。両者は仲が非常に良く、看板のノウハウを共有し合ったり、過去には兄弟で並んだコラボ看板を掲出したりした実績もあります。看板のデザインを見分けるポイントとして、八王子は院長の顔写真が前面に出たシャープなデザインが多い一方、横浜(鴨居)はタヌキのキャラクターや独自のユニークなコピーを採用しているケースが多く見られます。
次に、「看板が撤去されている」という噂の真相です。実際に首都高沿いや一部の主要交差点で、長年親しまれた看板が別の広告に差し替えられた事例が複数確認されています。しかし、これは経営悪化による撤退ではなく、費用対効果を厳しく見直すスクラップ&ビルド(戦略的再配置)によるものです。
看板の設置から数年が経過して周辺環境(街路樹の成長、新規ビルの建設など)が変化し視認性が落ちた場所や、地主からの賃料値上げ要求があった場所は速やかに解約。その分の予算を、より人流の多い新設道路や、デジタルサイネージ、あるいは新たな交通結節点へとシフトさせています。看板の総数をただ闇雲に増やすのではなく、「費用対効果の高い看板だけを残す」という合理的なメンテナンスが常時行われているのが実態です。