しかし、蜜月に見えた両者の関係に冷や水が浴びせられる出来事が起きる。いわゆる「名入れどんぶり事件」だ。連載29周年の節目企画で吉野家側から贈られた記念品や対応を巡り、作者であるゆでたまご(嶋田隆司)先生の心に深い傷が残ることとなった。
単なるビジネスではなく、長年無償でブランドを愛し、宣伝し続けてきた自負があったからこそ、その失望は大きかった。この確執をきっかけに、作品内の牛丼の描写は姿を変える。ライバルチェーンである「すき家」とのコラボレーションが実現し、長年のファンに強い衝撃を与えた。格闘・バトルアニメとしての熱気とは裏腹に、舞台裏では冷徹な感情のすれ違いが続いていたのだ。