現在の古内東子は、Billboard LiveやBlue Noteをはじめとするクラブ空間での親密なライブ、そしてホールコンサートを精力的に展開している。ステージの上でピアノに向かい、指先から紡ぎ出される一音一音は、年月を経てさらに艶やかさと深みを増した。
近年はアコースティック編成からフルバンドまで多彩なアプローチで自身の過去曲を再構築し、新曲の制作や配信リリースにも意欲的だ。派手なメディア露出に頼ることなく、現場での生きた演奏と楽曲のクオリティだけで満員のオーディエンスを魅了し続ける姿勢は、まさに成熟した表現者の理想形である。客席を見渡せば、リアルタイムで青春を過ごしたファンだけでなく、近年彼女の音楽に出会った若い世代の姿も目立つ。