ファンの間で議論が分かれる要素の一つが、元山飛優の守備評価です。高校・大学時代から「守備職人」として名を馳せた元山ですが、プロのスピード感においては、時に派手なファインプレーを見せる一方で、イージーなゴロでの送球ミスやバウンドの合わせ方に課題を指摘される場面もありました。
しかし、パ・リーグの人工芝球場であるベルーナドームを本拠地としたことで、打球処理の正確性は目に見えて向上しています。定評のあった強肩は健在で、三遊間の深い位置からでも矢のような送球で打者走者を刺すプレーは、ライオンズファンを何度も唸らせてきました。源田壮亮という球界最高峰のショートが間近にいる環境も、元山の守備意識に多大な影響を与えています。
ヤクルト時代の背番号「32」から、西武で新たに与えられた元山飛優の背番号「30」。この番号は、球団が彼を単なる穴埋め要員ではなく、中核を担う主力選手へと育て上げる強い意思の表れです。複数のポジションをこなせるユーティリティー性に甘んじることなく、特定のポジションを実力で奪い取る姿勢こそが、首脳陣のハートを掴んでいます。