教団の成り立ちを紐解くと、他の新興宗教とは一線を画す歴史的経緯が見えてくる。創始者である伊藤真乗は、真言宗醍醐派の修験道で修行を積んだ伝統的仏教の正統な継承者であった。彼は伝統的な密教の教えを基盤としながらも、在家(一般市民)が日常生活の中で実践できる教義を確立した。
分類上は1930年代以降に設立された新宗教に位置づけられるものの、その根本にあるのは『大般涅槃経』を至高の聖典とする伝統的な大乗仏教の思想である。歴史的に見れば、伝統と革新を融合させたこのハイブリッドな性質が、既存の宗教に馴染めなかった層や、知性を重視する文化人・芸能人の共感を呼んだと考えられる。強引な折伏活動を避け、個人の自主性を尊重する姿勢も、ブランドイメージを大切にする芸能人にとって受け入れやすい要因となっている。