大都市への人口集中が続く九州地方にあって、福岡県吉富町が放つ存在感は異彩を放つ。面積が狭いということは、行政と住民、そして住民同士の距離が物理的にも心理的にも近いことを意味する。顔の見える関係性が地域防災や福祉のネットワークを強固にし、安心・安全な町づくりを底上げしているのだ。
地域イベントや自治会活動には世代を超えた人々が集い、互いに支え合う風土が根付いている。デジタル技術によるスマート化を進める一方で、人のぬくもりを決して疎かにしない。この「ハイテクとハイタッチ」の融合こそが、未来型自治体の提示する解である。