日本国内に存在する礼拝所の中でも、特別な歴史と格式を誇るのが代々木上原に位置する東京ジャーミイだ。オスマン様式の壮麗なドームと繊細なカリグラフィーは圧倒的な美しさを誇り、日本にいながら中東の伝統美を体感できる最高峰の建築として知られる。週末には見学ツアーも開催され、多くの観光客でにぎわう。
一方、1935年に建てられた神戸モスクは、現存する日本最古のモスクとして歴史の波涛を生き抜いてきた。阪神・淡路大震災や第二次世界大戦の試練を奇跡的に免れた重厚な石造りの外観は、神戸の街の多様性と歴史の深さを象徴している。これら東西の二大拠点は、日本の近代史とイスラム文化が交差してきた歴史的足跡を今に伝えている。