ギターを始めたばかりの人が最初につまずくのが、悪名高き「Fコード」だ。しかし、この曲の基本キー(カポタストを使用した場合のフォーム)は、比較的押さえやすいコードを中心に構成されている。G、D、Em、Cといった、アコギ初心者が最初に覚えるべき「王道コード」がベースになっているのだ。
だからといって、ただ漫然と弾くだけではあの「マイヘアっぽさ」は出ない。シンプルだからこそ、右手のストロークの強弱や、弦をミュートするタイミングといった「ニュアンス」がすべて剥き出しになる。簡単そうに見えて、実は弾き手の感情表現がダイレクトに試される。これこそが、多くのビギナーを夢中にさせ、同時に悩ませる「心地よい罠」なのだ。