京成電鉄の財務構造を語る上で欠かせないのが、オリエンタルランドがもたらす極めて潤沢な利益貢献です。
オリエンタルランドは営業利益率が高く、テーマパーク事業として世界屈指の収益力を誇ります。京成電鉄にとって、OLCからの受取配当金や持分法による投資利益は、長きにわたり連結経常利益の半分以上を稼ぎ出す柱となっていました。
しかし、この強固な収益構造は諸刃の剣でもありました。本業である鉄道・運輸事業の収益改善や新規事業の創出に対する緊張感が薄れかねないという懸念や、外部環境の変化によってテーマパークの業績が落ち込んだ際のリスク集中が指摘されていたのです。保有比率の引き下げは、安定配当に寄りかかる体質から脱却し、本業そのものの「稼ぐ力」を再強化する契機でもあります。