村田雄介という作家は、マンガ界においてもとりわけ「動き」を描く天才として知られている。キャラクターの筋肉の隆起、空気の流れ、衝撃波の広がり方——そのすべてが紙面の上で躍動する。第252話においても、この圧倒的な作画力は変わらない。むしろ話数を重ねるごとに密度が上がっているとさえ言われる。
rawで読む際に特に際立つのが、モノクロの濃淡表現だ。デジタル彩色版とはまた違った質感で、ペンのタッチや細かいトーンワークが生々しく伝わってくる。熟練したマンガファンほど、rawならではのこの「生の線」に強く惹かれる傾向がある。第252話のバトルシーンや感情描写も、そのコアにある作画の力は一切揺るがない。