1994年7月8日、金日成は82歳で急死しました。当時、一部のメディアでは「後頭部の腫瘍が脳を圧迫して死亡したのではないか」という憶測が流れましたが、公表された直接の死因は重度の動脈硬化に伴う「急性心筋梗塞」です。
医学的な見地から検証すると、後頭部の脂肪腫そのものが心筋梗塞を直接引き起こしたわけではありません。しかし、晩年の金日成は巨大なこぶの重みによる慢性的頚部痛や肩こり、頭痛に悩まされており、睡眠障害や肉体的ストレスを抱えていたことは確かです。
さらに、1994年当時は第1次北朝鮮核危機と南北首脳会談の準備が重なり、極度の精神的プレッシャーと過労状態にありました。こぶそのものが致命傷になったわけではないものの、高齢に伴う基礎疾患と長年の肉体的負荷が重なり、心臓に限界をもたらしたというのが現代における医学的・歴史的な定説となっています。