節分に撒く大豆は、一般的に炒った「大豆(福豆)」だ。固く乾燥した大豆は、口当たりが良いものの、一度に大量摂取すると消化器系に明確なサインをもたらす。とりわけ注意すべきは、食物繊維の過剰摂取と不十分な咀嚼による胃腸への物理的負荷である。
大豆には豊富な不溶性食物繊維が含まれている。適量であれば腸内環境を整える心強い味方だが、短時間で大量に胃に送り込まれると状況は一変する。水分を吸収して腸内で膨張し、激しい腹痛や膨満感、下痢あるいは便秘を引き起こす原因となるのだ。NHKの健康番組でも度々特集されるように、急激な食物繊維の摂取は、胃腸機能が弱っている時に大きなトラブルへとつながりやすい。
さらに、大豆に含まれる「オリゴ糖」も無視できない。大腸内の細菌によって分解される際にガスが発生しやすく、お腹が張って苦しくなる原因となる。もし数え年を遥かに超えて食べ過ぎてしまった場合は、すぐに冷たい飲み物を飲むのを避け、白湯などで胃腸を温めて安静にすることが第一の対処法となる。