発表から年月を経た現在、インターネット上のレビューサイトや読書メーター、SNSなどでは『芋虫』に対してどのような反響が寄せられているのでしょうか。読者のリアルな評価を検証すると、時代を超越した心理描写への畏怖が浮き彫りになります。
「中学生の頃に読んで数日間眠れなくなった」「これ以上の精神的トラウマ作品はない」といった恐怖を訴える声が目立つ一方で、「閉ざされた夫婦関係の極限を描いた愛の物語」「加害と被害が逆転するスリルに息をのんだ」といった心理サスペンスとしての完成度を絶賛する意見が多数を占めています。
現在、江戸川乱歩の著作物は没後50年(2015年末)の経過に伴いパブリックドメイン(公有財産)となっており、電子図書館『青空文庫』にて誰でも完全無料でテキストを閲覧可能です。文語調特有の格調高く艶めかしい語り口をそのまま味わえるほか、近年ではKindle等の電子書籍でルビ付きの注釈版や、読みやすい現代語訳も配信されており、若い読者層の間でも古典ホラーの名作として再評価が進んでいます。