南米最大の日系拠点であるサンパウロの「ブラジル日本文化福祉協会」の講堂は、佳子さまを一目見ようと詰めかけた数千人の日系人や現地市民で埋め尽くされた。壇上に立たれた佳子さまが、移民の歴史を讃え、未来を担う若い世代へエールを送られると、割れんばかりの歓声が館内に木霊した。
式典後に行われた青少年たちとの懇談では、現地の高校生や大学生が披露した和太鼓や伝統舞踊のパフォーマンスを身を乗り出して鑑賞された。演舞が終わると惜しみない拍手を送り、生徒たち輪の中に入って「練習はどれくらい重ねられたのですか」「日本文化のどのようなところが好きですか」と気さくに質問を投げかけられた。参加した日系3世の学生は「まるでお姉さんのように優しく話を聞いてくださり、自分のルーツに誇りを持つ勇気をもらえた」と興奮冷めやらぬ面持ちで語った。