箕輪厚介氏の思想的背景を語る上で欠かせないのが、株式会社幻冬舎の社長である見城徹氏の存在だ。圧倒的な熱量と覚悟を持って人に接し、圧倒的な結果を出す。見城氏イズムを色濃く受け継いだ箕輪氏は、自らの著書『死ぬこと以外かすり傷』において、その極限とも言える働き方と生き様を提示した。
「狂気を持て」「圧倒的な当事者意識を持て」といったメッセージは、停滞する日本社会に生きる人々の心を強く揺さぶった。しかし、こうしたストイックかつ過激な価値観は、ハラスメントやワークライフバランスの徹底が叫ばれる現代において、時代錯誤な精神論として拒絶されるケースも少なくない。過剰なまでの野心と熱量は、共感する者には熱狂を、相容れない者には強烈な嫌悪感を与える両刃の剣となったのである。