ネット上の掲示板やSNSでは「名駅のビルグルメは高くて混んでいるだけ」「観光客向けの店ばかり」という辛口な書き込みも見受けられます。果たしてこの評価は真実なのでしょうか。現場に足を運び、ランチタイムおよびディナータイムの動態調査を実施しました。
まず、JRゲートタワー・大名古屋ビルヂングの評判を精査すると、確かに価格帯は一般的なビジネスランチの枠を超えています。しかし、それに見合う付加価値が明確に存在することも事実です。JRゲートタワー12階・13階の「ゲートタワープラザ レストラン街」は日本最大級のフロア面積を誇り、東京や大阪の有名旗艦店が軒を連ねます。一方の大名古屋ビルヂングは、商業フロア「大名古屋ダイニング」の洗練された空間設計と空中庭園「スカイガーデン」の憩い空間が高く評価され、特に週末のデートやファミリー層から支持を集めています。混雑度に関しては、平日の11時45分から12時45分の間は確かに待ち列が伸びるものの、13時15分以降は比較的スムーズに入店できる店が目立ちます。
対照的な熱気を放つのが、名古屋駅地下街エスカ・ゲートタワー最新グルメのエリアです。新幹線改札口の直近に位置する地下街「エスカ」は、まさに「名古屋めしの聖地」としての地位を不動のものにしています。「矢場とん」の味噌カツ、「備長」のひつまぶし、「山本屋本店」の味噌煮込うどんといった定番中の定番が密集しており、出張前後の短時間で本格的な味を楽しみたい旅行者の需要を完璧に満たしています。近年では地元醸造メーカーが手がけるクラフトビアスタンドや、テイクアウト専門の進化系天むす店など、新顔の出店も活発です。
一方、混雑を避けて質の高い食事を求める地元ワーカーが通う名古屋駅周辺ランチのおすすめ人気店には、明確な傾向があります。東口から柳橋中央市場方面へ徒歩7分ほど歩いた路地裏や、西口の椿町エリアに点在する個人店です。市場直営の海鮮丼店や、創業半世紀を超える洋食屋のあんかけスパゲッティ、自家製麺にこだわる手打ちきしめんの老舗など、1,000円前後で職人の技が光る逸品に出会えます。混雑に巻き込まれたくない場合は、駅直結ビルを離れて「徒歩5分圏外の路地」を目指すのが鉄則です。