二人の関係性を語る上で決して外せないのが、2015年に公開された是枝裕和 監督作品の映画『海街diary』での共演です。吉田秋生氏の同名人気コミックを実写化した本作で、綾瀬はるかはしっかり者で凛とした長女・幸(さち)役を、広瀬すずは異母妹として鎌倉の家に引き取られる四女・すず役を熱演しました。
当時、次女役を長澤まさみ、三女役を夏帆が務め、まさに日本を代表する豪華キャストが揃った「香田家4姉妹」。当時まだ十代前半の新星だった広瀬すずに対し、是枝監督は台本を事前に渡さず、現場で口頭でセリフを伝える独特の手法を採用しました。その瑞々しい演技を真正面から受け止め、現場の空気を作り上げたのが長女役の綾瀬はるかでした。
本作はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品され、4人が揃ってレッドカーペットを歩く姿は世界中で称賛を浴びました。広瀬すずはこの作品で第39回日本アカデミー賞 新人俳優賞をはじめとする数々の映画賞を総なめにし、名実ともにトップ女優への階段を一気に駆け上がることになります。