ネット上の情報やSNSのコミュニティでは、「オンニは万能の敬称」と誤認されるケースが散見されますが、現場の実態は異なります。代表的な2つの落とし穴と真相を整理します。
第1の誤解は「年上の女性であれば、初対面や職場でもオンニと呼んでよい」という思い込みです。オンニはあくまで親族呼称をベースにした親称(親密な間柄で使う言葉)であり、オフィシャルな敬称ではありません。ビジネスシーンやフォーマルな場で上司や取引先をオンニと呼ぶのは重大なマナー違反となります。公の場では「お名前+チクチェク(役職名)+ニム(님)」や、「お名前+シ(씨=〜さん)」を使うのが社会人としての基本ルールです。
第2の誤解は「男性がオンニと呼ぶ特殊なケースの一般化」です。韓国のバラエティ番組等で、男性タレントが笑いを取る目的で女性口調を真似て「オンニ〜」と発言したり、特定のファッション・美容業界やLGBTQ+コミュニティ内部で親愛スラングとして使われたりする例外的事例が存在します。しかし、これらは文脈を熟知したネイティブ同士の高度な言葉遊びであり、一般的な日常会話で外国人男性が真似をすると単なる誤用とみなされるため、厳に慎むべきです。