徳川吉宗が八代将軍に就任した享保元年(1716年)、商人文化が花開く博多の地で産声を上げた光安青霞園茶舗。江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と時代の変遷をくぐり抜けながら、一貫して守り抜かれてきたのは「茶の本質を見極める鑑識眼」と「一客一亭の精神」です。
なぜ、流行の移り変わりが激しい現代において、これほどまでに圧倒的な支持を集め続けているのでしょうか。その核心は、茶葉の選定・ブレンド(合組)における職人技の継承と、伝統に胡坐をかかない現代的なカフェ空間の創出にあります。福岡を代表する名産地・八女の契約農家から仕入れる最高級の玉露や煎茶、石臼挽きの香り高い抹茶は、渋み・甘み・旨みのバランスが極限まで計算し尽くされています。
「歴史にあぐらをかくことなく、今を生きる人々に本当のお茶の美味しさを伝えたい」という店主の信念通り、店内は老舗の重厚感を残しつつも、初めて訪れる人を温かく迎え入れる心地よい空気に満ちています。この絶妙なバランスこそが、老若男女を問わず熱烈なリピーターを生み出す最大の理由です。